求められるのは「人間力」

誰でも務まるわけではない

人間関係を円滑にする

介護施設は特徴の異なる複数の従業員が働くことによって、組織として運営されています。立場や年齢、性格や適性も、全く同じ人はいません。多種多様な人が集まっているので、人間関係の難しさが問題になることが多々あります。このような問題を解決するために動くのが施設長で、そして解決に重要なのは施設長の能力です。施設長が施設内の人間関係を把握して、それぞれに気を配ることができれば比較的施設内の人間関係は良好になると言われています。つまり、その施設の人間関係を円滑にするためには、施設長の人間力が必要不可欠です。

立ち振る舞い

介護施設の従業員の退職理由で2番目に多いのは「施設や事業所の理念や運営に対する不満」です。この退職理由は施設長の言葉や振る舞いが大きく影響していることがわかっています。時間外に行事の余興練習といった、精一杯頑張っていることに対して労いの言葉がないことなど、細かいところで従業員が不満を積み重ねていってしまいます。
利用者に優しくなどの理念を掲げていたとしても、施設長が冷たい態度を取っていれば理念に関して疑問を抱く人も増えてしまいます。また、部下が困っている状況で適切な対応が取れなければ、施設全体に対する不信感にもつながります。
このような不満や不信感から人間関係が崩壊してしまうと、チームワークが維持できなくなってしまうことはもちろん、サービスの質もモチベーションも低下してしまいます。事故が起きてしまうリスクも高まるので、何か致命的な事件を引き起こして法人の破たんにまでつながってしまうこともあります。介護は「人力が100%」と言えるほどの大きな割合で人の力が支えています。常に働きやすい人間関係の構築を考え、施設長の立ち振る舞いをよく考えて動くことが求められます。

施設長のやりがい

施設長はさまざまなキャリアを積んでその立場で働いており、現場で実績を積み上げた人もいれば、異業種からの転職でマネジメント能力を活かして働いている人もいます。このようなさまざまなキャリアがあるものの、施設から求められることはマネジメント力が高いことです。
マネジメント力が認められた施設長は事業全体に大きな影響力を持って仕事をすることができるようになります。実現したい介護に向けて周囲を引っ張って進むことができるということはとても大きなやりがいを感じることができます。もちろんその影響力から責任も大きいので、強い意志と精神力、そして人間力が求められます。
もっと深く施設長が求められることについて知りたいという人は、こちらの記事が参考になります。

また、理想の施設長になりたいという人は、こちらの書籍を読んでおくことをおすすめします。

トップを目指す人に知っておいてほしいこと

求められるのは「人間力」

介護施設のトップである施設長は、さまざまなマネジメントを行うための人間力が求められます。介護は人が行う仕事なので、トップの方針に納得して動いてもらえるよう、人がついてくるための人間力について考えてみましょう。

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